
こんにちは。
今回「就活マニア」が自信を持ってお届けする記事は「【内定のコツ】就活で差がつく!ガクチカを魅力的に伝える方法を徹底解説!」です。ではどうぞ!
●なぜアルバイト経験が重視されるのか?
ガクチカには「学業に関すること」と「それ以外」の大きく2つの分野がありますが、採用担当者が特に関心を寄せるのは、実は「それ以外」の部分です。学業に力を入れるのは当然とされるため、「そのほか、何に取り組んだか」にこそ、個人の特性や働き方が現れると考えられています。アルバイト経験は、入社後の仕事につながる実践的な経験を示すものとして、特に注目されます。
よって、どのようなアルバイトをしたかだけでなく、どのような姿勢で取り組んだか、どんなことを学んだかが評価のポイントになります。採用担当者も学生時代にアルバイト経験があることが多いため、リアリティをもって評価されるでしょう。
●「好成績」と「スキル・心構え」をアピールしよう
アルバイト経験をアピールする際のポイントは、以下の2つです。
- 好成績をアピール
トップでなくても、業務に対する取り組み姿勢や努力による成果を「好成績」として示すことが重要です。たとえば、仕事の速さや業務改善に成功したエピソードがあると効果的です。 - スキル・心構えをアピール
アルバイトを通じて身につけたスキルや、働く上での考え方、心構えを強調し、それが志望職種でどう役立つかを関連付けてアピールします。
Before
ハンバーガーショップでアルバイトをしています。
私のセールスポイントは笑顔で、いつも笑顔での接客を心がけています。先輩や同僚から「話しかけやすい」とか「店内が明るい雰囲気になる」と言われており、私自身もうれしくなります。笑顔は、自分も他人も幸せにすることを実感しており、これからも笑顔で多くの人を幸せにしたいと考えています。
NGポイント
- アピールポイントがありきたり
「笑顔」は接客業で重要ですが、アピールポイントとしては一般的すぎます。職業人として基本的なことなので、それだけでは高い評価を得るのは難しいです。 - 評価に説得力がない
先輩や同僚からの評価を記載していますが、責任のある立場の人からの言葉でないと説得力に欠けます。
こう工夫しよう!
◎ 「笑顔」が具体的にどのように成果に結びついたかを、データを添えてアピールしましょう。さらに、店長から新人指導を任されている点も強調し、「接客トレーナー」というビジネス用語を使用することでインパクトを強めます。
After
笑顔で1日200人に接客、新人30人以上をトレーニング
ハンバーガーショップでアルバイトをしています。笑顔で1日200人に接客し、その際にもう一品を勧めるようにしたところ、客単価が約10%上がったこともありました。さらに、笑顔の接客が店長に評価され、接客トレーナーとして新人指導も任されています。これまでに30人以上の新人アルバイトをトレーニングしてきました。
ポイント
- 成果をデータで示す:客単価が10%上がったという具体的な成果を記載し、笑顔による成果を可視化しています。
- 役割を強調する:単なるアルバイトではなく、新人の指導を任された「接客トレーナー」という役割を明記することで、リーダーシップや責任感をアピールしています。
まとめ
アルバイト経験をアピールする際は、「好成績」と「スキル・心構え」を具体的に伝えることが重要です。単なる経験の羅列ではなく、成果や役割を明確にし、入社後の仕事にどう生かせるかを示すことで、採用担当者に強い印象を与えることができます。
ガクチカ – スポーツ経験をアピールする
スポーツ経験は、採用担当者が関心を持つ「ガクチカ」(学生時代に力を入れたこと)の代表的な一つです。記録や成績が目立たなくても、アピールの仕方次第で高評価につなげることができます。
●体育会系でなくてもアピールの材料になる
昔から体育会系運動部の経験は就職活動で有利とされてきましたが、今ではその風潮は少しずつ和らいでいます。それでも、スポーツ経験が「ガクチカ」として受け入れられやすいことは変わりません。サークルやエンジョイスポーツであっても、その経験を通じて得たことや学びがあれば十分にアピール材料となります。
●成績よりも「仕事に通じるものを得たか」が重要
「目立った成績を出していない」「レギュラーじゃなかった」「裏方だった」という理由で、スポーツ経験をアピールすることにためらう学生もいます。しかし、それは大きな誤解です。スポーツ経験を通じて、仕事に役立つスキルや姿勢を身につけたかどうかが重要なのです。たとえば、「毎日スクワットをして体力をつけた」というエピソードでも、仕事に必要な体力や忍耐力を示すことができれば十分なアピールになります。
裏方の役割であっても、「レギュラーメンバーをサポートした」「用具管理を担当した」など、チームを支える活動は企業での管理業務に通じるものがあります。
スポーツ経験のアピール例
1. 自転車競技(ロードバイク)
10年間の継続と大会出場で培った忍耐力と自己管理能力
中学生から自転車(ロードバイク)に乗り続けており、毎年「Mt.富士ヒルクライム」などのレースに出場しています。毎週末には自宅と学校の往復40kmを走り、練習を欠かしたことがありません。これにより、自分を管理し、継続的に努力する力を身につけました。
2. フルマラソンへの挑戦
挫折を乗り越えた経験と目標に向かう計画性
「ちばアクアラインマラソン」への出場を目指して1年半前から練習を始めました。最初は数分走るだけで息が上がり、何度も挫折しそうになりましたが、計画的にトレーニングを続けた結果、今ではフルマラソンを完走できるようになりました。この経験を通じて、目標達成に向けた計画性と忍耐力を身につけました。
3. スイミング(4泳法マスター)
健康管理と持久力の向上に努めた経験
7歳からスイミングを続け、4泳法をマスターしました。クロールでは2000メートルを楽に泳ぐ体力を持ち、大学では学業に集中するために部活動には所属しませんでしたが、健康維持のためジムのプールに通っています。この習慣から、持久力や健康管理の重要性を学びました。
サポート役の経験をアピールする例
1. 野球部の用具管理
選手を支える裏方としての責任感と管理能力
高校時代に野球部で用具管理を担当しました。試合に出場できなくなったとき、退部を考えましたが、選手たちを支えるサポートスタッフになることを決意しました。選手が最高のプレーをできるよう、道具のコンディション管理を徹底し、選手たちの状態にも気を配りました。この経験を通じ、管理業務とチームサポートの重要性を学びました。
2. テニスサークルの経理係
正確な会計管理とリーダーシップの経験
大学1年生からテニスサークルの経理係を務めています。当初は2年生に進級する際に交代する予定でしたが、会費の徴収や管理が厳密で、決算報告も迅速であったことから、続投を依頼され、現在も経理係を続けています。この経験により、正確な会計管理のスキルや責任感、リーダーシップを発揮する機会が得られました。
ポイント
- スポーツ経験は記録や成績に限らず、地道に努力したことや積極的に取り組んだことを強調することでアピール材料になります。
- サポート業務も立派なアピールポイントです。管理能力やチームサポートの経験は、実際の企業活動においても非常に重要なスキルとなります。
まとめ
スポーツ経験をアピールする際は、成績にこだわる必要はありません。スポーツを通じて得たスキルや姿勢が、仕事でどのように活かせるかをしっかりと伝えることが重要です。
学生時代に力を入れたこと
文化活動を通してアピールする
文化活動のアピールポイントは多様ですが、評価の中心は「仕事に活かせるかどうか」という点です。これは他の活動と同様です。
文化活動はサークル以外にも多くある
文化系のサークル活動、個人で続けている趣味や習い事、地域活動など、さまざまな文化活動が自己PRにおいてアピールポイントとなります。大事なのは、スポーツ同様に頑張ったことがどのように仕事に通じるかです。
「頑張ったこと」としては、努力の過程や成果を示すことが求められます。資格や免許の取得は具体的な成果の一例です。日商簿記のような実務系の資格だけでなく、漢字検定といった知識系資格もアピールポイントになります。さらに、お好み焼き検定などユニークな資格も印象に残るでしょう。習い事では発表会や展示会での成果がその例です。どれも、学んだことを「仕事でどう活かせるか」に結びつけて記述することが大切です。
ボランティア精神は評価されにくい
文化活動の延長としてボランティアを行う人もいますが、その「奉仕の精神」をアピールしても、採用側から高い評価を得ることは難しいです。企業活動とボランティア精神は異なり、企業は利益を伴う貢献を重視するためです。ボランティア精神を強調しすぎると、企業での適応力に疑問を持たれる可能性があります。ボランティアの経験を書くなら、そこで得た実務的なスキルや仕事に役立つ経験に焦点を当てましょう。
「私、失敗しないので。」(15年間のバイオリンの取り組み)
小学1年生から15年間、バイオリンを続けてきました。厳しい先生のもとで、時にはきびしい指導を受けながらも続けてこられたのは、私自身の負けず嫌いな性格があったからだと思います。就職活動の前に引退を決意しましたが、最後の発表会では最高の演奏ができ、あの厳格な先生が涙を流して祝福してくださいました。厳しい練習を続けたことで、どんなに緊張する場面でも失敗しない精神力が培われました。この度胸で入社後も仕事に取り組んでいきたいと考えています。
ポイント
ドラマの名台詞を活かした見出しで興味を引くリスクはありますが、内容がしっかりしているため、不真面目な印象はありません。また、活動を通じて身につけた精神力を仕事にどう活かすかをしっかり述べています。
「読み聞かせ」で相手の立場を考える力を学ぶ
アナウンス研究会の活動の一環で、子どもたちに本を読み聞かせるボランティアを行っています。月に1度図書館を訪れていますが、私のファンになってくれる子もいて、やりがいを感じています。子どもは率直なので、話がつまらないと飽きてしまいます。そのため、声の抑揚やスピードを工夫して、話の面白さを引き出す努力をしています。この活動を通して、他人に自分の意図を伝えることの難しさを実感し、相手の立場で考える力が養われました。
ポイント
サークル活動の一環で行っているボランティアに焦点を当てています。具体的な活動内容と学んだことを示しており、ボランティア経験を述べる際には、精神論ではなく具体的な例や実務的な能力を中心に書くことが重要です。
ガクチカ – ゼミの経験をアピールする
ゼミは学業の一環でありながら、グループ活動の要素を持つため、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)として非常に有効なアピール材料です。研究テーマだけでなく、ゼミ内での役割や貢献も大切な訴求点となります。
●学業の一環だが、サークル的な要素もある
ゼミや研究室は学業としての側面が強いですが、グループでの活動や、親睦会や合宿といったサークル的な要素も含まれます。このため、研究内容とゼミ内での役割という2つの観点からアプローチすると良いでしょう。
- 研究テーマ:研究の方針や手法、その成果を記述する際には、単なる説明に終わらず、研究を通じて何を学んだか、どう成長したかをアピールしましょう。研究内容が仕事にどのように活かせるかを示すことで、評価が高まります。
- ゼミ内での役割:リーダーとして議論をまとめたり、教授の補佐役として活動したり、視察の調整役を務めたりするなど、ゼミの運営に関わる役割も大切なアピールポイントです。入社後もチームでの活動が多いため、グループでの貢献は非常に評価されやすいです。
ゼミ経験のアピール例
1. 水害被災地を現地取材し、支援活動を行う
災害社会学ゼミでの実践的な活動とリーダーシップ
災害社会学ゼミに所属し、昨年の台風で被災した○○県を現地取材しました。避難所の運営に関する課題を調査することが目的でしたが、現地の状況に衝撃を受け、ゼミ内で有志を募り支援チームを結成。5人で再び現地を訪れ、がれき処理の支援活動を行いました。その経験をゼミ発表に活かし、実際の現場で学んだことを研究に反映させました。この活動を通じて、現場主義の重要性や迅速な行動力を学びました。
ポイント
- インパクトのある活動内容が関心を引きます。
- リーダーシップや課題を見抜く力を強調し、仕事に直結するスキルをアピールしています。
- 実際に現場に赴き、行動を起こした点が評価されやすいです。
2. ゼミ内のリーダーシップ
12人が遠慮なく意見を言い合える環境を作り、チームをまとめる
日本現代史ゼミでリーダーを務めています。ディスカッションでは意見が対立することが多くありますが、私的な対立に発展しないように調整役を務め、後輩も含めた意見が自由に言える環境づくりに努めています。教授を交えたレクリエーション(カラオケやテニス)も積極的に企画し、ゼミの親睦を深めることにも貢献しました。議論は真剣に、普段は和やかに進めることで、チームの結束力を高めています。
ポイント
- ゼミ内でのリーダーシップを強調し、調整力やチーム運営力をアピールしています。
- コミュニケーション能力や環境づくりのスキルが評価されやすい内容になっています。
- ただし、研究テーマについての具体的な内容が不足しているため、研究の成果も含めるとさらに効果的です。
ゼミ経験のアピールポイントまとめ
- 研究内容の成果とその応用:ゼミの研究が仕事にどう活かされるか、具体的に説明することが重要です。単なる学問的な成果だけでなく、実務で役立つスキルや考え方を得たことをアピールしましょう。
- グループでの役割:ゼミの運営や調整役、リーダーシップなど、グループ活動の中での貢献を具体的に伝えます。リーダーでなくても、サポートや調整役をアピールすることで、チームワーク能力を評価されやすくなります。
まとめ
ゼミでの経験は、学業としての成果だけでなく、グループ活動としての運営や役割に焦点を当ててアピールすることで、企業が求める「チームでの仕事に活かせるスキル」を強調できます。自分がリーダーシップを発揮した場面や、研究を通じて身につけたスキルが、実際の仕事にどう活かせるかを意識して書くことが、成功のポイントです。
ガクチカ
語学力や留学経験をアピールする
語学関連のアピールでは、スコアや習得レベルが成果として見えやすいだけでなく、その過程での努力や工夫も評価の対象になり得ます。
●レベルだけに固執する必要はない
現在、英語力などの外国語スキルを一定以上求める企業が増えています。就職活動の一環として、英会話教室に通うなど、自主的に外国語を学習している学生も多いでしょう。ただし、語学力は単に習得レベルだけで評価されるものではありません。もちろん、成績が高いに越したことはなく、TOEICスコアを基準に「足切り」を行う大手企業も存在します。
それでも、評価されるのは単なるレベルではなく、そこに至るまでの努力の過程と成果です。たとえば、TOEICのスコアが当初は低くても、取り組み方を工夫してスコアを大幅に向上させた経験は、就職後の業務に対する姿勢としてもアピールポイントとなります。
●他と一線を画す経験があると強みになる
語学力を高めるために留学する学生も多いでしょう。機会があるなら、積極的に経験しておくのが良いと考えます。たとえ短期間の留学でも、語学力の向上はもちろん、就職活動にも有利に働くことが多いです。しかし、留学が特別なものではなくなった現在、他の留学経験者との差別化が課題となっています。単に「留学した」という事実だけでは、多くの経験者に埋もれてしまう可能性があります。そこで、他と違う「プラスα」の経験を留学中に積むことが重要です。
私は、海外進出を目指す大手企業を志望している学生には、以下のような活動を留学中に実践し、それをESや面接でアピールすることを推奨しています。
●志望企業の現地支社訪問・見学
●競合企業の現地支社訪問・見学
●志望企業の商品に関する現地広告や評判の調査
●競合商品の現地広告や評判の比較調査
●志望企業の商品を現地に持参し、現地の人の感想を聞く
これらの活動の中でも、志望企業の現地支社を訪問して、日本人社員に話を伺うことは特におすすめです。難しそうに感じるかもしれませんが、実際にはそれほど困難ではありません。見学をお願いし、志望理由を伝えれば、多くの場合、快く受け入れてもらえます。語学力の向上にも役立ちますし、もし難しければ、他の調査だけでも十分です。こうした些細な「プラスα」が、採用担当者に与える印象を大きく変えるのです。
例1:1年間のアメリカ留学
1年間、アメリカに語学留学しました。現地で4カ国出身の10人の友人を作り、日常的に彼らと交流していました。わからない単語や表現はその場で聞き、常に携帯していたメモ帳に記録していました。その結果、1年間でメモ帳は100ページに達しました。この努力の甲斐もあり、留学前に580点だったTOEICスコアが、帰国後には780点に向上しました。
例2:中国留学での企業研究
中国に留学していた際、日本のコスメ製品が現地で非常に人気であることを知りました。現地の学友に聞いたところ、貴社の製品と競合のB社製品が人気を二分しており、それぞれの使用感や広告の違いについても聞いてみました。また、貴社の現地営業所を訪問し、担当者からお話を伺いました。こうした経験をもとに、私なりに考えた営業戦略を面接でお話しさせていただきたいと思います。
ポイント
- 1つ目の例では、具体的な学習方法とその結果を数字で示しており、努力の成果が一目でわかるようになっています。
- 2つ目の例は、留学先での企業研究に焦点を当てており、企業への貢献を具体的にイメージさせることができる内容です。採用担当者が興味を持つ可能性が高いです

本日の「就活マニア」の焦点「【内定のコツ】就活で差がつく!ガクチカを魅力的に伝える方法を徹底解説!」でした。読者のみなさまが就活のゲームチェンジャーとなり、新たな人生を踏み出すためのお手伝いができれば幸いです。