


こんばんは。
今回「就活マニア」が自信を持ってお届けする記事は「【就活マニア公式】通信業界「KDDI」歴史からひも解く徹底企業分析!」です。ではどうぞ!
【就活マニア公式】通信・IT企業「KDDI」歴史からひも解く徹底企業分析!
この記事では、新卒就活のため各業界の業界分析・企業分析をより解像度が高い情報を紹介します。就職活動に欠かせない業界動向・企業動向を理解し、自分の就職活動をより快適・効率的にするための一助としてご活用いただければ幸いです。
【KDDI株式会社の全貌を知る】歴史から徹底深掘り!
通信インフラからデジタルトランスフォーメーション(DX)まで幅広い事業を展開するKDDI。就活生の皆さんは、この企業についてどのような印象を持っていますか?
KDDIは、au携帯電話サービスで知られる日本の大手通信事業者です。その事業領域は、モバイル通信、固定通信から、金融、エネルギー、IoT、さらにはDXソリューションまで多岐にわたります。
就活生の皆さんがKDDIについて考える際、以下のような疑問や悩みがあるかもしれません。
・KDDIの他社との違いは何か? ・どのような分野で強みを持っているのか?
・求められる人物像は具体的にどのようなものか?
・今後の通信業界の変化にどう対応していくのか?
本記事では、これらの疑問を解消するために、KDDIの全貌を徹底的に解説します。
創業の歴史
1953年・国際電信電話株式会社(KDD)の設立 KDDIの歴史は、1953年に設立された国際電信電話株式会社(KDD)に遡ります。日本の国際通信を担う特殊法人として設立され、海底ケーブルや衛星通信など、国際通信インフラの整備を進めました。
1984年・第二電電(DDI)の設立 電気通信事業の民営化に伴い、第二電電株式会社(DDI)が設立されました。国内長距離通信市場に参入し、NTTに次ぐ通信事業者としての基盤を築きました。
1988年・日本移動通信(IDO)の設立 移動体通信事業に参入するため、日本移動通信株式会社(IDO)が設立されました。当時、携帯電話サービスは高度経済成長期の新しい通信手段として注目を集めていました。
2000年・KDDIの誕生 KDD、DDI、IDOの3社が合併し、現在のKDDI株式会社が誕生しました。これにより、固定通信と移動体通信を統合した総合通信事業者となりました。
2002年・auブランドの統一 それまで地域によって異なっていた携帯電話ブランドを「au」に統一し、全国展開を開始しました。この統一により、強力なブランド戦略が可能となりました。
2008年・UQコミュニケーションズの設立 高速モバイルブロードバンドサービスを提供するUQコミュニケーションズを設立。WiMAXサービスの提供を開始しました。
2012年・LTEサービス開始 高速モバイル通信サービス「4G LTE」の提供を開始し、データ通信の高速化を実現しました。
2019年・5Gサービス開始 次世代通信規格「5G」のサービスを開始。高速・大容量、低遅延、多接続という特徴を活かした新しいサービス展開を開始しました。
事業内容
KDDIの事業内容について、各部門の詳細を解説していきます。
1. パーソナル事業
モバイル通信サービスでは、主力ブランドの「au」に加え、格安プランの「UQ mobile」、完全オンライン型の「povo」と、異なるニーズに対応した3ブランドを展開しています。特に「au」では、5Gサービスの拡充や高品質なネットワークの提供に注力し、高付加価値サービスを提供しています。
固定通信サービス「auひかり」では、光ファイバーによる高速インターネット接続を提供。モバイルサービスとのセット割引を実施し、顧客の囲い込みを図っています。また、テレビサービスやホームIoTなど、付加価値サービスの拡充も進めています。
金融サービスでは、スマートフォン決済の「au PAY」を中心に、保険、銀行サービスまで幅広く展開。特に「au PAY」は、実店舗での決済からオンラインショッピングまで、シームレスな決済体験を提供しています。
エネルギーサービス「auでんき」は、通信サービスとのセット契約による割引を特徴とし、家庭向け電力小売事業を展開しています。
2. ビジネス事業
法人向け通信サービスでは、固定通信から移動通信まで、企業の通信ニーズに総合的に対応。特に、セキュアな通信環境の提供や、大規模なネットワーク構築支援に強みを持っています。
IoTソリューションでは、センサーネットワークの構築から、データ収集・分析まで、企業のIoT導入を包括的に支援。製造業や建設業など、様々な産業でのデジタル化を推進しています。
クラウドサービスでは、プライベートクラウドからパブリッククラウドまで、企業のニーズに応じた最適なクラウド環境を提供。また、クラウド移行のコンサルティングや運用支援も行っています。
DXコンサルティングでは、企業のデジタル変革を支援。業務プロセスの改善から、新規ビジネスモデルの創出まで、包括的な支援を提供しています。
3. グローバル事業
海外通信事業への投資・運営では、モンゴルやミャンマーなどのアジア諸国で通信事業を展開。現地企業とのパートナーシップを通じて、各国の通信インフラ整備に貢献しています。
データセンター事業では、国内外でデータセンターを運営。特に、アジア太平洋地域での展開を強化し、増加するデータ処理需要に対応しています。
海底ケーブル事業では、国際通信ネットワークの重要インフラである海底ケーブルの敷設・運営に参画。グローバルな通信の信頼性向上に貢献しています。
4. 新規事業
スマートドローン事業では、物流や点検作業などでのドローン活用を推進。特に、5G通信を活用した遠隔操作や自律飛行の実現に取り組んでいます。
スマートシティ事業では、IoTやAIを活用した都市インフラの最適化を支援。防災、交通、エネルギーなど、様々な分野でのスマート化を推進しています。
地方創生では、地方自治体との協力のもと、地域のデジタル化支援や、観光振興などに取り組んでいます。
宇宙事業では、衛星通信技術の研究開発や、宇宙関連ビジネスへの参入を進めています。特に、次世代の通信インフラとしての衛星通信の可能性を追求しています。
KDDIの強み
強固な通信インフラ
KDDIは、全国をカバーする高品質な通信ネットワークを保有しています。特に、基地局の最適配置と高度な運用技術により、安定した通信品質を実現しています。
5G(第5世代移動通信システム)の展開では、2024年までに人口カバー率90%以上という高い目標を掲げています。この目標達成に向けて。
都市部から地方まで、計画的な基地局整備
他社とのインフラシェアリングによる効率的な展開
ローカル5Gなど、企業向け専用ネットワークの構築
災害に強い通信インフラの整備
などを進めています。
顧客基盤
約6,000万という大規模な携帯電話契約数を有し、安定的な収益基盤を確立しています。この強固な顧客基盤を活かし、通信以外のサービスも積極的に展開しています。
au PAYを中心とした金融サービス
auでんきなどのエネルギーサービス
動画・音楽などのコンテンツサービス
EC(電子商取引)サービス
これらのサービスを通じて、顧客との接点を広げ、より深い関係性を構築しています。特に、「auエコシステム」と呼ばれる、通信・金融・コマースを連携させたサービス展開は、顧客満足度の向上と収益機会の拡大に貢献しています。
技術力
KDDIは、5G/Beyond 5Gをはじめとする最先端の通信技術を開発・導入する高い技術力を持っています。
通信品質の最適化技術
ネットワークの運用・管理技術
セキュリティ対策技術
IoTプラットフォーム技術
事業の多角化
通信事業を核としながら、様々な分野へ事業を展開し、収益源の分散化を実現しています。
金融サービス
決済サービス
保険
ローン
資産運用
エネルギー:電力小売省エネソリューション
コマース:
ECプラットフォーム
ポイントサービス
法人向けソリューション
IoTソリューション
クラウドサービス
セキュリティサービス
ブランド力
「au」ブランドは、信頼性と先進性を兼ね備えたブランドとして確立されています。
若年層からの高い支持
先進的なサービスイメージ
高品質な通信サービスの提供者としての評価
充実したポイントプログラム
人材育成力
エンジニア向けの専門研修プログラム
グローバル人材育成制度
デジタル人材の育成プログラム
若手社員向けのメンター制度
研究開発体制
AIと通信技術の融合研究
量子暗号通信の開発
次世代モバイルシステムの研究
新たな通信プロトコルの開発
パートナーシップ戦略
様々な企業との協業により、サービスの拡充を図っています:スタートアップ企業との連携
異業種企業とのアライアンス
海外通信事業者との技術協力
地域企業との協働
これらの追加的な強みにより、KDDIは単なる通信事業者としてだけでなく、総合的な生活インフラ企業として、持続的な成長を実現しています。特に、デジタル社会の進展に伴い、これらの強みを活かした新たなサービス創出が期待されています。
人材育成からパートナーシップまで、幅広い視点で事業基盤を強化することで、将来的な事業環境の変化にも柔軟に対応できる体制を整えています。
企業理念/求める人物像
企業理念 KDDIの企業理念は「通信とライフデザインの融合」です。この理念には以下のような意味が込められています。
「豊かなコミュニケーション社会の創造」 単なる通信インフラの提供にとどまらず、人々の暮らしを豊かにする新しいコミュニケーションの形を創造することを目指しています。
「顧客体験価値の向上」 通信サービスを超えて、金融、エンターテインメント、教育など、生活に密着した様々なサービスを提供し、顧客の生活をより便利で豊かにすることを目指しています。
「サステナブルな社会への貢献」 環境負荷の低減や社会課題の解決に積極的に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。
求める人物像
イノベーティブな思考を持つ人 ・既存の枠にとらわれない柔軟な発想ができる ・新しい技術やサービスに関心を持ち、自ら学び続けられる ・課題解決に向けて創造的なアプローチができる
顧客視点を持つ人 ・顧客のニーズを深く理解し、それに応えるサービスを考えられる ・ユーザー体験を重視したサービス設計ができる ・市場動向を的確に捉えられる
高い技術力と探究心を持つ人 ・通信技術やITに関する深い知識を持つ ・新技術への強い関心と学習意欲がある ・技術の社会実装に向けた実践的思考ができる
コミュニケーション能力の高い人 ・社内外の多様な関係者と効果的な協働ができる ・自分の考えを論理的に説明できる ・チームワークを重視し、周囲と協力して成果を出せる
今後の展望
5G/Beyond 5Gの展開
5Gネットワークの全国展開加速では、2024年度までに人口カバー率90%以上を目指しています。これは、都市部だけでなく地方においても高速・大容量の通信環境を提供することを意味します。基地局の設置を効率的に進めるため、他社とのインフラシェアリングなども積極的に活用しています。
ローカル5Gの推進については、工場や建設現場、医療機関など、特定のエリアでの専用5Gネットワークの構築を進めています。これにより、各産業の特性に合わせた最適な通信環境を提供し、産業のデジタル化を支援します。
6G研究開発への投資も重要な取り組みの一つです。2030年代の実用化を目指し、大学や研究機関との共同研究を通じて、次世代通信技術の開発を進めています。特に、テラヘルツ波通信やAI活用による通信の最適化など、革新的な技術の研究に注力しています。
新サービスの創出では、5Gの特徴である「高速・大容量」「低遅延」「多接続」を活かした新しいサービスの開発を進めています。VR/AR技術を活用したエンターテインメントサービスや、遠隔医療、自動運転支援など、様々な分野での活用を目指しています。
DXソリューションの強化
AI/IoTの活用拡大では、企業向けのソリューション提供を強化しています。製造現場でのIoTセンサーによる設備監視や、AIによる異常検知など、産業のデジタル化を支援するサービスを展開しています。
クラウドサービスの拡充では、企業のクラウド移行を支援するコンサルティングから、実際の移行支援、運用管理まで、トータルなサービスを提供しています。特に、セキュリティを重視したプライベートクラウドサービスの需要に応えるため、サービスの拡充を図っています。
データ分析基盤の強化では、企業が保有する大量のデータを効率的に収集・分析し、経営判断に活用できる環境の整備を進めています。また、データの利活用を促進するため、データ分析人材の育成支援も行っています。
セキュリティサービスの進化では、増加するサイバー攻撃に対応するため、AIを活用した脅威検知や、24時間365日のセキュリティ監視サービスを提供しています。
金融サービスの拡大
au PAYの利用拡大に向けて、加盟店の拡大や、ポイントプログラムの充実を図っています。特に、地方の小規模店舗への導入を促進し、キャッシュレス決済の普及に貢献しています。
金融商品の充実では、auじぶん銀行を通じた銀行サービスや、保険商品の提供を強化しています。また、投資サービスの拡充も進め、資産形成支援にも力を入れています。
決済プラットフォームの強化では、オンライン決済からリアル店舗での決済まで、シームレスな決済環境の構築を目指しています。また、法人向けの決済ソリューションも強化し、ビジネス領域での展開も進めています。
サステナビリティへの取り組み
再生可能エネルギーの活用では、2030年までに使用電力の全量再生可能エネルギー化を目指しています。自社で太陽光発電設備を設置するほか、再生可能エネルギーの調達を積極的に進めています。
通信インフラのグリーン化では、基地局や通信設備の省電力化を進めています。AI技術を活用した電力使用の最適化や、高効率な通信機器の導入を推進しています。
地域社会への貢献では、地方自治体とのパートナーシップを通じて、地域のデジタル化支援や、防災・減災に向けた取り組みを進めています。また、教育分野でのICT活用支援も行っています。
グローバル展開
アジア地域での事業拡大では、モンゴルやミャンマーなどでの通信事業を展開しています。現地企業とのパートナーシップを通じて、各国の通信インフラ整備に貢献しています。
データセンター事業では、アジア太平洋地域を中心に、データセンターの新設・増設を進めています。特に、クラウドサービスの需要増加に対応するため、大規模データセンターの展開を加速しています。
海底ケーブル網の拡充では, アジア-太平洋地域を中心に、新規海底ケーブルの敷設プロジェクトに参画しています。これにより、国際通信の大容量化と信頼性向上を図っています。
グローバルパートナーシップでは、海外の通信事業者や技術企業との協力関係を強化しています。特に、5G/6Gの研究開発や、IoTプラットフォームの構築において、グローバルな連携を推進しています。
まとめ
KDDIは、1984年の通信自由化以来、絶え間ない技術革新とサービスの進化を通じて、日本の情報通信産業の発展に大きく貢献してきました。モバイル通信の分野では、3G、4Gと着実に技術を進化させ、現在は5G時代の本格到来を迎えています。この5G時代において、KDDIは単なる通信事業者の枠を超え、通信事業を基盤としながら、金融サービス(au PAY)、エネルギー事業(auでんき)、IoTソリューションなど、生活のあらゆる場面で新たな価値創造に挑戦し続けています。
就活生の皆さんにとって、KDDIは「技術革新による社会変革」という大きなビジョンを掲げ、5G/Beyond 5Gの研究開発やAI・IoT技術の実用化、デジタルトランスフォーメーションの推進など、最先端技術の開発に携われる魅力的な企業といえるでしょう。技術系人材にとっては、通信インフラの設計・構築から新技術の研究開発まで、専門性を高められる環境が整っており、事務系人材にとっても、新規事業の企画立案やマーケティング戦略の策定など、幅広いフィールドでチャレンジできる機会が用意されています。
通信業界は今、5G/Beyond 5Gへの移行により通信の高速化・大容量化が進む一方、IoTの普及によってあらゆるものがネットワークにつながる時代が到来し、企業や社会のデジタル化が急速に進展する大きな変革期を迎えています。KDDIはこのような変革期において、6G(第6世代移動通信システム)の研究やAI技術の実用化、セキュリティ技術の強化など、技術開発を積極的に推進するとともに、金融サービスの拡充やエネルギー事業の強化といったサービス革新にも取り組んでいます。さらに、地方創生への貢献や環境負荷の低減、デジタルデバイドの解消、災害対策の強化など、社会課題の解決にも力を入れており、技術革新を通じた社会変革を推進する企業として、様々な分野でチャレンジを続けています。
このように、KDDIは変化を恐れず新しいことに挑戦する人材にとって、自身の可能性を最大限に広げられる理想的な活躍の場となるでしょう。技術とサービスの革新を通じて、より豊かな社会の実現に貢献したいと考える方には、大きな魅力を感じていただける企業だと確信しています。

本日の「就活マニア」の焦点「【就活マニア公式】通信業界「KDDI」歴史からひも解く徹底企業分析!」でした。読者のみなさまが就活のゲームチェンジャーとなり、新たな人生を踏み出すためのお手伝いができれば幸いです。

