転職活動において、面接は最大の山場と言えるでしょう。履歴書や職務経歴書の内容は使い回せますが、面接ではそうはいきません。志望企業ごとに合わせた対策が必要になります。
また、新卒就活と転職就活の大きな違いとして、受ける企業の数が挙げられます。働きながら、転職準備をする必要があるため時間の制約を受けるため、余り多くの企業を受ける事はできないと考えるべきでしょう。
行きたいと思える企業に絞って短期集中で臨むということが転職活動の基本になります。
それでは、効率的な転職活動を行う上で大切なポイントについて見ていきましょう。
面接前の準備
はじめに、面接前に必要な準備物について確認していきましょう。
まずは面接は当日だけでなく、準備段階からすでに始まっていることを意識しましょう。緊張するのは当然ですが、深呼吸をして心を落ち着けることから始めましょう。心の準備をしっかり整えることで、自分の力を最大限発揮することができます。
面接に臨む際は、「ポジティブな姿勢を持つ」ことが重要です。面接は自分を売り込む場ではありますが、「面接官は自分のことを知りたがっているからガンガン売り込むぞ!」という強気な意識を持ちましょう。失敗を恐れるより、リラックスして自分らしさを伝えることを意識してください。
また、心理的な準備だけでなく、当日の持ち物として、以下の物を用意しましょう。
①A4の書類が入るカバン&クリアファイル
②履歴書・職務経歴書など応募書類のコピー
③求人情報(募集要項)のコピー、会社案内など
④筆記用具(ペンやスケジュール帳)
⑤腕時計
面接本番では、落ち着いて話すことが大切です。そのためにも、事前準備と心構えが面接通過の鍵を握ります。しっかりと準備を整えて、当日に自信を持って臨みましょう。
より詳細な面接前の準備についてはこちらで解説しています。
面接マナー
転職活動における面接は、単に「話をする場」ではなく、自分をビジネスパーソンとしてアピールする重要な機会です。言葉遣いや身だしなみ、所作を含めたマナー全体が選考の評価につながります。ここでは、押さえておきたい面接マナーのポイントを3つに分けて紹介していします。
1. 面接前の準備と心構え
面接は当日だけではなく、準備段階から始まっています。事前にしっかりと準備を整えることで、本番に自信を持って臨むことができます。
まずは面接官との受け答えを想定して、自然で正しい敬語を使い、相手に伝わるようにゆっくり話す練習をしましょう。
次に、スーツや髪型、靴など清潔感のあるスタイルを心がけましょう。特に、服装は応募先の業界や職種に適したものがありますので、注意が必要です。
2. 当日の立ち振る舞い
面接当日の行動やマナーは面接の評価に直結しています。大前提として、表情が硬くならないよう、適度に笑顔を交えて誠実さをアピールできるようになりましょう。
まずは訪問時のマナーとして、受付で名前を伝え、呼ばれるまで「姿勢を正して」待ちましょう。入室時はノックを3回、面接官の許可を得てから入室し、「失礼いたします」と一礼します。退室時にも感謝を伝え、一礼しましょう。
また、面接中は適切な敬語を使い、相手の目を見てハキハキと話しすこことが大切です。背筋を伸ばし、落ち着いた姿勢を意識してください。
3. トラブルへの対応と気配り
どれだけ準備をしていても予期せぬトラブルが起きる場合があります。そのときは冷静で誠実な対応が必要です。
遅刻しそうな場合は早めに企業へ連絡し、遅れる理由と到着予定時間を伝えることや、面接中に音が鳴らないよう、電源を切るかマナーモードに設定しておくなど細かな気配りが大切です。
面接では、基本的な礼儀を押さえ、誠実な姿勢を示すことで、面接官に好印象を与えることができます。
より詳しい面接マナーに関してはこちらで解説しています。
頻出の質問
面接での質問対策は、想定される質問に対する準備を徹底することが成功の鍵です。事前準備を入念に行い、誠実さと自信を持って面接に臨みましょう。また、練習やリサーチを通じて、企業の求める人物像に合わせた回答を意識することで、採用の可能性が広がります。
自分自身に関する質問
面接官は応募者のスキルや経験だけでなく、企業文化との相性や成長意欲を評価する目的で「自分自身に関する質問」を行います。「この人と一緒に働きたいか」「自社で成長してくれるか」を見極めるため、正確さと誠実さを回答に盛り込むようにしましょう。
・自己紹介、自己PR
・転職理由、志望動機
・仕事における長所と短所など
想定外の質問への対策
転職をすることは、言い換えると仕事を辞めた経歴があるというネガティブな側面でもあります。そのため、面接官は「この応募者を採用してもまた辞めないかな」という不安を抱えています。
不安を解消するため、転職面接では意地悪な質問が行われる場合もありますが、動揺しないで対処できる準備が大切です。
・キャリアに空白期間がある理由
・5年、10年先の未来を問う質問
・前職の退職理由の深掘りなど
逆質問の準備
逆質問は、応募者にとっても企業との適性を確認し、自分に合った職場かどうかを判断する重要な機会です。逆質問を上手に活用することで、面接官に好印象を与えつつ、キャリア選びにおける有益な情報を得ることができます。
面接官は、「応募者の関心度・理解度の確認」を目的として逆質問の場を設けています。一方で、応募者の主体的なコミュニケーション能力を評価をするという意図もありますので企業ごとに合わせた逆質問の作成が大切です。
一方で注意点として、調べればわかる給与や休暇に関する質問は避け、業務やキャリアに関する質問を優先することが大切です。
・「異業種から転職された方はどのような勉強をされていますか」
・「中途採用の方が入社してからつまずきやすい点や、驚かれた点などは何かありますか」
・「御社では、中途採用者に対してどのようなことを期待しておられますでしょうか」など
より詳しい面接の質問対策はこちらで解説しています。